告別式へ

お元気だった隣のおばちゃんが突然亡くなり、今日は美春を連れて告別式に参列してきました。
朝から自分の着ていくものをどれにするかで随分悩んで、結局昔仕事用に買った安物の黒のパンツと、いつも走る時着ているパタゴニアのシルクウエイトタンクと、これまた10年前位のカーディガンに、この冬買ったウォーキングブーツというかなりいけてない格好。

レーニングやレースのためのウエアはいっぱいありますが、それ以外のものをもう10年以上ほとんど買っていません。

唯一持っている20代前半に買ったブラックフォーマルは、オーソドックスなデザインでなかったのと、店員の「大抵そのうち太るから、ワンサイズ大き目にした方がいい」というアドバイスを素直にきいたためにぶかぶかで、今着るにはかなり勇気が要ります。

お通夜だと、ダーク系で構わないし、暗闇に紛れたらあまり着ているものがわからないし、冬場はコートで適当にごまかせるのですが、夏場の昼日中は誤魔化しがききません。
美春を連れてということなので、まず足元。
フットワークのよい黒の革靴となるとブーツしかなく、それを隠すにはパンツしかなく、上下で黒色が微妙に違うとおかしいので異素材ということで、カーディガン、そのままだと明らかにただの黒でまとめた普段着なので、嫌な予感はしながらも、パールのネックレスとイヤリング。

美春には先日GAPで購入した黒のTシャツに、お下がりでいただいていた黒のスカート、黒のソックス。
子供のものは、わざわざフォーマルを買うのももったいないので、普段着に1枚くらいはまっ黒を入れておくようにしています。

保育園に通うようになり、だいぶ矯正されてきた美春ですが、じっと静かに待つという、一番嫌いなことはやはりまだまだできません。少し遅めに行っても会館の前で読経や焼香を待つ間、私の手を振り切って、地面に寝転んだり、道へ飛び出そうとするのを押さえるのに汗だく。

近所のおばちゃん達がなんとか気を逸らせようといろいろ構ってくれるのですが、どうも美春は年配の人が嫌なよう。
普段よくかまってもらっている反対隣のおばちゃんか、その隣の鯛さんのいとこの奥さんの言うことしか聞きません。
そのうちに暴れて私のネックレスを掴んで引きちぎり、パールがそこらじゅうに散乱。
顰蹙を買いながら、なんとかお焼香だけさせていただき、お見送りまではできずに帰りました。
ということで、パールのネックレスは修理しないといけなくなり、ブラックフォーマルは、鯛さんも同じ頃のスーツしかないので、二人とも一式買い替えとかないといけないなぁと思いました。

毎日のように挨拶を交わしていた人が突然いなくなってしまい、寂しくなります。
この春、お花好きのおばちゃんが綺麗に咲かせたチューリップの前でおばちゃんと美春の写真を撮ってプリントしてあげたらとても喜んでくれてたのが、最後の思い出になってしまいました。